心療内科に通うということ
①心療内科に通うきっかけ
心療内科に通うということは、何かしらの病名が自分に診断が下るので、
「自分には無関係」
「自分はまだ大丈夫」
と考えている人はどうしても自分から進んで受診しようとは思いません。
私もそのうちの一人でした。
婚約破棄され、正社員の職を失い、わずかながらの貯金とアルバイトの稼ぎで食い繋いでいた時、母から、
「あんた、一回心療内科に行ってみたら?」
と言われました。
側から見て、私の状態は異常だったようです。
自分では気づけなかったけど、今、客観的にその当時の私を振り返ってみると、
・相談する余裕がない
・自分はダメな人間であると思い込んでしまっているので、より過酷な状況に自分で追い込んでしまっている
・ふと気づいた時に涙が出ている
・無気力(もしくは、ちょっと行動しただけでもすぐ疲れる)
・寝すぎる
・心理状態を動かす大きなイベント、トラブルなどが立て続けに起こった
などなど、心療内科にかかるべき要素がたくさんありました。
自発的に通おう、とはなかなか思えないですが、そばにいる人からそのように言われたら、素直に行ってみるのはアリだと思います。
②心療内科選び
アドバイスを受けて、自分でも「行ってみたほうがいいかも」と思ったら、即行動するようにしたほうがいいです。思い立ったが吉日、というやつです。
「心療内科 (住んでいる地域名)」でネット検索すると、いっぱい出てきます。
口コミだけでなく、その病院のHPを見て、良さそうだったら予約の電話をかけましょう。
選ぶポイントですが、
・自宅からのアクセスの良さ
・通える時間に診療時間が当てはまっているか
・通ってもいいな、と思える院内環境かどうか
・受付の人の対応がいいかどうか
・できるだけ早い日に初診を受けれるかどうか
で選びました。
③いざ、心療内科へ
初診では、今の私の精神状態を正しく把握するために、心理カウンセラーと医師と、それぞれ面談がありました。私の場合、この2、3年で立て続けに大きな出来事が起こったので、それを時系列で話をしました。結構話し続けていたのですが、話を遮ることなく、お二人とも話を聞いてくれました。
初診のみで診断を行うのは難しいとのことで、具体的な病名は出てきませんでした。
ただ、私の場合、うつ状態(気分が落ち込んでしまう状態)が顕著に出てしまう時があるということから、その精神状態の起伏を抑える薬を処方してもらいました。
私のお喋りが長かったせいなのかはわかりませんが、初診にかかった時間は3時間でした。
緊張状態が続いていたせいもあって、とっても疲れました。ただ、心はちょっと軽くなった気がしました。
④現在も治療中
何回かすでに心療内科に通っており、その度にお医者さんとのカウンセリングがあります。今回担当のお医者さんは、私にとってとても相性のいい人で、いろいろとアドバイスをくれます。感情的にならず、常に冷静です。だけど、冷たいというわけではなく、人間味のある、優しい人です。
飲み薬での治療も継続中です。うっかり飲み忘れてしまうと、後日気分が晴れない状態で無気力になってしまうので、晩御飯を食べ終えたら飲むようにしてます。
⑤まとめ
私にとって、心療内科に通うということは、自分自身を大切にするという極めて重要な立ち位置になりました。一朝一夕で完治することは決してないのですが、自分の心身がどんな状態なのかを客観的に知り、必要なケアを行なっていく上で必要な過程だと思うようになりました。
どうせ生きるなら楽しく過ごしていきたいですが、健康でなければそれは無理です。身体の健康だけでなく、心の健康もあってこそ、それが成立します。だから、もし、精神状態が不安定で心細い状態の方がいらっしゃったら、勇気を出して受診してみてください。私の場合、行動に移せたから、いい方向に向かっているような気がします。